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COSILOG(こじろぐ)

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8/10(金) ボルドーの車窓から

切符を買い終えて、駅をひとしきり探索。
駅の売店で水を買ったが、
500mlで1.5ユーロ、1リットルで2.2ユーロである。たかっ

レジ袋が欲しかったので、一生懸命ジェスチャーをすると
「ああ、サック(sac)ね。」と言って
けっこう厚手のプラスチック袋をくれた。

この袋が、このあと最終日まで大活躍する。
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ホテルをチェックアウトし、13:35の列車に乗り込む。
サルラへは2時間半の長旅である。
8/10(金) ボルドーの車窓から_e0047488_214539.jpg

サルラ行きの列車は、この日はわずか4本。
ボルドー出発時点では車内はさほど混んでいない。

通路をはさんだ向かいの席は、20代の日本人夫婦。
この旅初めて遭遇する日本人だが、
2人とも日本から持ってきた小説や漫画に没頭していたので、
特に話しかけることもなくスルー。
(サンテミリオンで降りたところを見ると、ワイン好きの夫婦らしい。)

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列車は20分ほどで、最初の停車駅リブルヌへ到着。
ここで、旅行カバンを持った大量の乗客が乗り込んできて
車内は一気に満員になった。
まさか、この人たち全員サルラへ!?

と思ったら1時間ほど先の駅で、ほとんどの乗客は降りていった。
「いったいどこや?」と思い、外を覗いていると、
向かいの席のお婆さんが「ベルジュラック」と教えてくれた。
たしかにこの辺りの人は、都会に比べて親切なようだ。

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リブルヌ~サンテミリオン周辺は、線路のすぐ脇も一面のぶどう畑だったが、
そこを過ぎると延々と、とうもろこし畑である。
フランス人ってそんなにとうもろこし好きだっけ?
それともバイオ燃料の影響?

そんなことを考えながら、車窓をぼーっと眺めていたら、
通路をはさんで斜め後ろにいた男の人に急に肩を叩かれた。
「!???」と振り返ると、
反対側の車窓を指差して「○△×・・ベイナック・・X△○」と言っている。

見ると川岸の断崖絶壁の上に、息を呑むような美しいお城が建っていた。
ガケに溶け込むような質感で華美ではないが、それでいて非常に品がある。
話には聞いていたけど、あれがベイナック城らしい。
(見とれていたため、写真なし)

お兄さんにしてみれば、せっかくここを通った旅行者が
あの城を見ずに通りすぎてしまうのが、ほっとけなかったのだろう。

現地の人の小さな親切に感動しつつ、列車はサルラへ到着。
しかしこのサルラで、まさかこの旅いちばんの波乱万丈があるとは・・・
by reliez | 2007-09-13 01:39 | フランス波乱万丈旅(2007)