ボルドーからひたすら東へと進み、ここスーイヤックで
南北に延びる鉄道にぶち当たったことになる。
一緒にバスに乗ってきた人たちが線路を横切り、
北行きの向かいのホームへ渡っていく。
COSIは手前の南行きのホームから、カオールを目指す。
15分ほどすると、向かいのホームにパリ行きの列車が到着した。
「ここからパリまで直通があるんだ~」と思いながら
列車が去っていくのをぼーっと見送っていたが・・・
ん?
なに?
なに?この静寂は?
右を見ても無人・・・
左を見ても無人・・・
向かいのホームにかろうじてある人影は、列車が去ったあと
おもむろにホームを掃いている駅員のおじさん。
手前のホーム、
犬がくつろいでます。
そう、COSI以外の乗客は
全員パリ行きの列車で行ってしまったのです。
思えばサルラの観光客がこんな山奥までバスで来るのは
ひとえにパリへ帰るためだったのだ。
バスの接続も思い切りパリ行きに合わせてある。
COSIの乗る電車は2時間後。
それまでこの孤独をどう過ごせばいいのか!?
とりあえず待合室へ移動してしばらく座っていたが、
そこにあるのは
永遠の静寂
耐え切れずスーツケースをガラガラ引いて
駅の外に出てみたが、さっきと同じ
ひと気のない駅前があるばかり。
また駅のホームに戻ってみたが、車のような人工音はおろか
風や水の音もしない。完全な静寂だ。
静けさや、岩にしみいる・・・って
セミすら鳴いていない。
COSI、
プチ『アイ・アム・レジェンド』状態
さみしいよーさみしいよーさみしいよー。
駅に備え付けの時刻表をかたっぱしから読んで、
孤独とヒマを紛らわしました。
やっと来た電車のうれしかったこと・・・
あ~修行かと思った。